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3Dプリントをはじめようー機種などの準備 (ver. 2019.05)
Start 3D Printing

issued: 2019 / 05 / 15

REFERENCES
メタルフィラメントを磨いてみよう

ファブラボ品川のワークショップとしても提供している金属配合フィラメントを磨いていく過程を紹介しています。

INFORMATION

ファブラボ品川に最近お問い合わせの多い個人ユースなどにおすすめの廉価版 3D プリンタのオススメ機種やフィラメントについてまとめました。
同じ機種を使うと情報やデータも共有しやすいので、購入の参考にされてください。

大型3Dプリンター (造形エリア:400*400*450mm)

ANYCUBIC Chiron
ANYCUBIC社自身が謳う通り、TPUをはじめとしたフレックス系素材など幅広い種類のフィラメントをストレスなく出力することができる3Dプリンタです。
造形エリアが大きいことが特徴でつくりたいものの幅が飛躍的に広がります。
故障に見舞われることもありますが、サポートの対応はよいといえます。ただ、やり取りは英語になるのでそのあたりはご承知おきください。

3Dプリンター (造形エリア:210*210*205mm)

ANYCUBIC MEGA-S

ANYCUBIC社自身が謳う通り、TPUをはじめとしたフレックス系素材など幅広い種類のフィラメントをストレスなく出力することができる3Dプリンタです。
スチールのフレームにより適切な剛性が確保され、安定した出力結果が得られます。
なお、フィラメントを押し出すエクストルーダと呼ばれるパーツが異なる下位機種「i3 mega」がありますが、フレックス系素材の出力には対応していないので、十分注意してください。なお、フレックス素材の出力に対応したエクストルーダへの交換パーツが提供されており、そちらに交換することでMEGA-S 相当の性能が発揮できるとされています。

上記2機種のおすすめポイント

  • コストパフォーマンスに優れる
  • 比較的出力精度が高い
  • フレックス、ナイロンなどをはじめ、幅広い種類の素材が安定して出力できる
  • 修理しやすい
  • 工具一式 (詳細は下記参照) とフィラメント1kgが付属でついてくるのですぐに始められる
  • サポートの対応が迅速かつすぐれている (英語)

ANYCUBIC 社の 3Dプリンタに付属する工具など (2019年5月)

  • アーレンキー
  • 交換用ノズル:0.4mm, 0.5mm, 0.6mm, 0.7mm, 0.8mm 各1点
  • ノズルクリーナー
  • スクレイパー
  • ピンセット
  • ゴム手袋
  • PTFEチューブ+組立済ホットエンドスペア
  • リミットスイッチ1組
  • SDカード
  • SDカードリーダ
  • テスト用フィラメント
  • PLA フィラメント 1kg

フィラメントについて

熱溶融積層タイプ (FDM / FFM) 形式の3Dプリンタでは素材に「フィラメント」と呼ばれるストリング状に成形された樹脂を用います。
ファブラボ品川では不定期ですが様々なフィラメントを試すワークショップを開催し、個人ではなかなか揃えきれないものを試していただく機会を設けています。
フィラメントについては別途改めて紹介するページを作成しますが、ここでは簡単にいくつかの種類をご紹介します。素材購入ページへのリンクはあくまでもサンプルで実際にはたくさんのものがあります。みなさんで情報を共有していきましょう。

フィラメント−PLA

3Dプリントをはじめるにあたって手軽に使えることからもっとも触れる機会が多いと思われるのはPLAだと思われます。PLA (polylactic acid、polylactide) とはポリ乳酸のことで、生分解性プラスティックの一種です。PLAについては様々なブランドからリリースされており、すべてについてコメントすることはできません。
様々な通販サイトで販売されていますが、例えばAmazonで「pla フィラメント」で検索するとたくさん取り扱いがあります。
PLAひとつをとっても各社により品質もまちまちで比較的安価なフィラメントで造形や機能の確認をし、高価なフィラメントで仕上げのクオリティのものを出力する、といった使い分けをした方がよいケースもあります。
素材の特性として出力時の収縮は穏やかなのであまり反ることはありませんが、素材が硬く、靭性も低いため、出力後にやすりがけするなどの後加工には向きません。(PLAを効果的に後加工する方法はまた改めて)

フィラメント−PETG

ここ最近、PLA に代わり大きな支持を集めているのが PETG です。FDM / FFM 式 3D プリンタの黎明期によく使われていた ABS と PLA のいいとこ取りをしたような素材で、加工時の扱いも楽で靭性にもすぐれ、やすりがけなど後加工をすることもできます。ただし、やすりがけはできるもののやすった箇所が白くなってしまうので、やすりがけ前提でモデリングすることは避けた方がよいです。今後、様々なケースでの採用例が増えると思われます。
RepRapper もつれ無し PETG樹脂製 3Dフィラメント 1.75mm径 1kg 靴の中敷きの注文生産に適した高い研磨性能 (イエロー)

フィラメント−TPU

ファブラボ品川では毎週のように新しい自助具をデザイン、アップデートして出力していますが、そこで多く活用しているのが熱可塑性エラストマー樹脂の TPU です。
素材そのものの適度な柔らかさと 3D プリントの際の設定により、用途に応じた柔軟性を作り出しています。
サインスマート、ティール 、フレキシブルTPU 3Dフィラメント、1.75 mm、0.8 kg、寸法精度±0.05 mm

フィラメント−ProtoPasta (金属フィラメント)

米国の Proto-pasta 社は 3D プリントを楽しくする機能性フィラメントをたくさんリリースしています。金属配合フィラメントや導電性フィラメントなど使い方を工夫すると<作業>的効果も期待できるようなものもつくれます。リンク先には金属配合フィラメントで出力したオブジェクトを磨き上げるプロセスを紹介しています。
Proto-Pasta 銅金属複合HTPLA 3Dプリントフィラメント1.75ミリメートル500G