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韓国ナザレ大学リハビリテーション工学科で開催された GONGSAENG, Inc. 社主催のメイカソンにオブザーバー参加しました (2023.12.27-28)

revised: 2024 / 05 / 29

INFORMATION

韓国天安市にあるナザレ大学のリハビリテーション工学科の学生を対象にした数ヶ月間にわたるメイカソンが GONGSAENG, Inc. 社の主催で開催され,
プロトタイピングのタイミングでオブザーバーとしてファブラボ神田錦町のメンバーと一緒に参加しました.

2023年12月27日-28日の2日間にわたり韓国天安市にあるナザレ大学のリハビリテーション工学科の学生を対象にメイカソンが開催され,オブザーバー参加してきました.
このメイカソンをサポートする同国のスタートアップ企業 GONGSAENG, Inc. の CEO ミンさんが来日された折、ファブラボ神田錦町を訪問され,今回開催されたメイカソンに関する打ち合わせが進むなか,その内容から同ラボの井上さんから私どものラボをご紹介いただく形で繋いでいただきました.
ファブラボ品川で日常的に行っている 3D プリンタで自助具をつくる・およびそれをサポートする活動,インクルーシブ・メイカソンに興味を持たれ,私たちもオブザーバーとして参加することになりました.
このメイカソンを含むプログラム自体は数ヶ月かけて実施されており,すでにキックオフ済み,私たちが伺ったタイミングでアイデアをプロトタイプに落とし込むところということでした.

〈日程概要〉
1日目午前:全体のオリエンテーション,およびアイデアスケッチなど
1日目午後:オブザーバー (ファブラボ品川:林,ファブラボ神田錦町:井上,登壇順・敬称略) のプレゼン,メンターが入ってのプロトタイピング
2日目午前:プロトタイピング続き
2日目午後:プロトタイピング,資料作成,プレゼンテーション,講評

といった内容で進みました.


初日、参加者たちにエールを送るメイカソン主催者 GONGSAENG, Inc. CEO のミンさん


前回のワークショップでのアウトプットが壁に掲示されています

前回のアウトプットをもとにグループで話した内容をアイデアスケッチに落とし込んでいきます


今回一番伝えたかったメッセージ
「道具をつくるのではなく
〈作業〉をともにつくる」
ファブラボ品川 ディレクターの林

今回 GONGSAENG, Inc. と関わるきっかけをつくってくれたファブラボ神田錦町の井上さん


1日目の夕方から参加したメンターの方々が学生たちのアイデアを率先して形にしていく様子が窺えました.
最終講評でもお伝えしましたが,学生とメンターのコラボレーションが素晴らしかったです.1日目の午後の早い時間にはまだアイデアスケッチだったものが,翌朝には最初のプロトタイプとして完成しており,夕方までの間にプロトタイピングが2周・3周しているスピード感には感心しました.

各チームにメンターが入ってプロトタイピングを進めます

片手で髪の毛を束ねたいというニーズに応えようとするチーム

片手でネックレスをつけられるようにするアイテムをプロトタイピングするチーム


韓国天安市ナザレ大学リハビリテーション学科

今回お邪魔したナザレ大学はソウルから特急電車 Korail で1時間弱の地方都市天安市にあります.調べた限りでは国内で唯一のリハビリテーション工学科を擁するなど,学生寮もある大学は大きな規模でした.
学内に NADO MAKER SPACE というファブリケーション・スペースが設置されており,既存の福祉用具も多数展示されていました.

ナザレ大学リハビリテーション工学科が入る校舎

ナザレ大学リハビリテーション工学科に設置されるメイカースペース.一通りのデジタル・ファブリケーション機材を備えるほか,福祉関連支援機器も多数展示されており,カフェも併設されています.

併設されているカフェ


各種セミナーの開催に関して

ファブラボ品川およびコクリハブでは,ご要望に応じた内容の各種セミナー・ハンズオンをご提供しています.お問い合わせフォームからご連絡いただけましたら折り返し担当者からご連絡差し上げます.