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電気通信大学でデータサイエンスを学ぶ大学院生向けの D×2(デンツー)プログラム の講座「Dx2 (デンツー) プログラム Make-a-thon 2024」をサポートしました (2024.06.29, 07.06, 07.13, 07.20)

revised: 2024 / 07 / 21

INFORMATION

東京都調布市にある電気通信大学にはデータサイエンティスト育成を目的とした Dx2 (デンツー) プログラムが設置されています。
2024年6月29日,7月6日,13日,20日の4週にわたり,
このプログラムで実施されたブートキャンプ「Dx2 (デンツー) プログラム Make-a-thon 2024」をサポートしました.

ブートキャンプの成果

今回のブートキャンプでは2つのテーマに取り組みました.
2週目に参加者それぞれが持ち寄ったなかからミーティングを経て選ばれたものです.
下の画像キャプションのリンクからそれぞれのチームの取り組みをご覧いただけます.


ピクトラボ

電気通信大学では学内に「ピクトラボ」と呼ばれるプロトタイピング工房が設置されており,今回のメイカソンはそちらの工房で行いました.
ラボに備え付けの機材のほかファブラボ品川からも複数台の3Dプリンタを持ち込み,プロトタイピング環境の充実を目指しました.

電気通信大学ピクトラボ—高度ICT試作実験工房


1週目 (2024.06.29)

1週目はインプットとしてファブラボ品川の活動紹介を兼ねて3Dプリンタでのものづくりなど,デジタルファブリケーションの可能性を紹介しながら,実際に3Dプリンタで作成された道具に触れてもらったり,実際に3Dモデリングしたものをその場で3Dプリント,素材の有効活用について知るハンズオン・セミナーを実施しました.

3D プリンタで作成した自助具のサンプルパネルを持ち込みました.2019年に日本科学未来館で開催された「ぴったりファクトリー展」の折にミュージアムショップで展開いただいたものです.

ここ最近開発を進めている自助具のサンプルボックスも持ち込みました.

3D モデル共有プラットフォームからダウンロードしたデータをラボの 3D プリンタで実際に出力します.


2週目 (2024.07.06)

2週目は前半に「スライス」と呼ばれる 3D プリント設定について概要を紹介しました.その後、3Dプリント後の加工体験を含め主な材料について紹介しました.
後半は「ケアのためのデザイン :一人の誰かに役立つものをデザインする」活動の意義を紹介しながら、プロトタイピングでも活用してもらうことになる「Occupational Design Work Sheet」を紹介し,あわせてドキュメンテーションのためのプラットフォーム「Fabble」の紹介も行いました.最後のパートでは参加者全員からそれぞれのニードを伝えてもらい,ニードに関わるキャンパス内の各所を回りました.翌週以降のプロトタイピングに取り組む2つの課題を決めました.

ポストプロセスかスタマイゼーション (PPC) と呼んでいる 3D プリント後に造形を調整する方法について歓談中.

翌週からのテーマとなる課題の現場を参加メンバーでリサーチ


3週目 (2024.07.13)

3週目は参加チームを決めるところからスタートします.チームにわかれてから改めてニードノウアにヒアリングを重ねてプロトタイピングのためのアイデアをまとめていきます.Occupational Design Work Sheet にヒアリング内容をまとめながらアイデアスケッチを重ね,プロトタイピングのためのイメージを固めていきます.
チームでまとめたアイデアはどんどんプロトタイピングを進め,時間内により多くのアイデアが試せるように努めます.

各チームに3台以上の3Dプリンタを用意して複数のアイデアを同時並行でどんどん形にしていきます.

作成したプロトタイプをすぐに現場で確認.プロトタイプのプロセスを何度も回していきます


4週目 (2024.07.20)

4週目は朝から最終発表まで終日プロトタイピングを進めました.3D プリンタのアップデートに伴い造形速度が高まり,プロトタイピングの速度も飛躍的に高まってきました.同じ時間でより多くのアイデアを試せるようになっています.キャンパス内でプロトタイプの検証も実施できるプロジェクトを進めたのでそのメリットが最大限に活かされた形です.ドキュメントも順調にまとまり,両チームからプロセスを含めた発表がありました.
講評では「使いながら作り続ける」ことの意義などをお伝えして4週間のプログラムを締め括りました.
学内の環境は整っているようなので,今後も継続的にプロトタイピングに取り組んでいってもらえるとうれしいです.

プロトタイプの履歴が素材の色で表現されていて思わぬ効果を産んでいました.

プレゼン発表をメンバー全員で役割分担して行うチームも


「Dx2 (デンツー) プログラム Make-a-thon 2023」公式動画 (2023年度の様子です)


ファブラボ品川のワークショップサポート

ファブラボ品川は多くのセミナー開催,メイカソン主催の実績に基づき,教育機関,企業様をはじめとした皆さまのものづくり,アイディエーションの企画をサポートしています.
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