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ブータン王国の首都ティンプーにある ROYAL TEXTILE ACADEMY を会場に SOUTH ASIA REGIONAL MAKEATHON BHUTAN が開催されました (2025.02.11-13)

revised: 2025 / 02 / 17

INFORMATION

2025年2月11日から3日間にわたり,ブータンの首都ティンプーにある
ROYAL TEXTILE ACADEMY / CHOEGO FABLAB を会場に開催されたインクルーシブ・メイカソンをサポートしました.
会期翌日にはスペシャルセッションとしてディレクター林の経歴紹介に基づいた
3Dプリンタで自助具をつくる活動紹介や今回のメイカソンのデブリーフィングを行いました.
2025.2.17: ブータン国内でのメディア掲載情報を追加しました.

映像提供:Asia Development Bank (ADB)


写真提供:Asian Develepment Bank (ADB)

SOUTH ASIA REGIONAL MAKEATHON
2025年2月11日 (火) - 13日 (木)
会場:ROYAL TEXTILE ACADEMY / CHOEGO FABLAB, Thimphu, Bhutan

主催:Ministry of Education and Skills Development
   Asian Development Bank (ADB)
   FabLab Shinagawa
   CHOEGO FABLAB
協賛:Japan Fund for Prosperous and Resilient Asia and the Pacific (JFPR)



Day0 : オンラインセミナー

今年のメイカソンは「SOUTH ASIA REGIONAL MAKEATHON」と題され,ブータン,ネパール,スリランカの3カ国で開催されることになりました.
3Dプリンタなどで自助具を作成する活動,インクルーシブ・メイカソンではどのようなことを行うのかを事前に共有するために 2025年1月31日,参加者向けにオンライン・セミナーを実施しました.


Day1 : ニードノウアの紹介/インタビュー/チームビルディング/アイディエーション

ニードノウアのインタビューを経て,チーム分けが行われます.各チーム内で改めてインタビューを重ねながら何をつくるのか絞り込んでいきます.

会場のプラザで昼食を楽しむ参加者のみなさん.1日2回のお茶の時間もしっかり楽しむのも国民性でしょうか.ニードノウアを含め,リピーターの参加者も出てきました.

初日の最後に各チームから概要をプレゼンテーションします.


Day2 : プロトタイピング

早速各チームのプロトタイピングが進みます.

小型ながらも通信機能が充実したMCUも活用されています.こちらはオリジナルキーボードのプロトタイプ.各キーに個別の発話が割り当てられるアプリケーションを開発中.

ニードノウアたちも3Dプリンタに興味津々.そう遠くない未来に,彼女たち・彼らが自分でデザインしたものを作ることができるようになるはず.


Day3 : プロトタイピング/プレゼンテーション

最終日は午前中でプロトタイピング,ドキュメンテーションの作業を終了し,午後は各チームのプレゼンテーションの時間となります.プレゼンテーション後の審査を経て受賞チームを決めますが,このメイカソンではアチーブメントの優劣を競うことが目的ではありません.

この短い期間内でオープンソースのジンバルを実装するチームも

メイン会場に隣接する CHOEGO FabLab に設置されている木工 CNC SHOPBOT で折りたたみ式の台を作成するチームも.いつの間に!

ニードノウアにテストしてもらって感触を確認します.

プレゼンテーションギリギリまでプロトタイピングが続きます.


Day4 : 3D プリンタで自助具をつくるセミナー

メイカソン終了の翌日にメイカソンのデブリーフィング,および 3D プリンタで自助具をつくる活動について情報共有の場を持ちました.女性のキャリア形成のサブテーマが設定されており,作業療法士の林自身のキャリアを紹介しながらファブラボ品川,ICTリハビリテーション研究会の活動を紹介しました.今回一緒に渡航している大学入試センター教授の南谷和範さんのプレゼンテーションも行われ,私たちもプロジェクトの一員として活動している「さわる3Dモデル作成」の活動について紹介されました.


デジタル・ファブリケーションの威力

メイカソン最終日の夜に切り出された折りたたみデスクのパーツ類.その後の教育省との面会時に今後の展開についての話題になりました.

メイカソンで試作された折りたたみテーブルがニードノウアの一人の手に渡り,追加のものが必要になったということでメイカソン翌日の朝には次のモデルのパーツがすでに切り出されていました.デジタル・ファブリケーションの威力でもありますが,遅くまで残って作業を行なってくれたメイカソンのサポート・スタッフのおかげです.ご尽力いただいたみなさま,ありがとうございました.


全国紙「KUENSEL」「Business Bhutan」での紹介

イベント初日にメディアの取材が入り,下記のオンライン記事が公開されています.
Empowering students with disabilities through innovation

Business Bhutan : Assistive Technology Makeathon aims to bridge learning gaps for students with disabilities

さらにBBSのテレビ番組での紹介、KUENSEL紙での続報が出ています.
BBS:


KUENSEL:
2025.2.14: Technology can empower our children with disability
2025.2.15: Makeathon develops assistive devices


ファブラボ品川およびコクリハブでは,ご要望に応じた内容の各種セミナー・ハンズオンをご提供しています.お問い合わせフォームからご連絡いただけましたら折り返し担当者からご連絡差し上げます.