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「FABRIKARIUM TOKYO 2023 (ファブリカリウム東京 2023)」
を開催しました

revised: 2023 / 05 / 16

INFORMATION

去る 2023年5月4日から6日にかけて、日本科学未来館にて
フランスの My Human Kit と共同でインクルーシブ・メイカソン*「FABRIKARIUM TOKYO 2023 (ファブリカリウム東京 2023)」を開催しました。
3日間にわたったイベント、まずは最終日の発表会およびパネルディスカッションの様子からお届けします。
〈FABRIKARIUM TOKYO 2023 / ファブリカリウム東京 2023〉の詳細はこちらから

イベント終了時の集合写真。フランスからは15名の方々が参加されました。


〈成果発表イベント〉

イベントは6チームに分かれてプロトタイピングを進め、それぞれのチームから取り組みの内容が紹介されました。各チームには後半のパネルディスカッションのパネリストからコメントをいただいたほか、会場からは活発に質問がありました。


〈パネルディスカッション〉

前半の各チームからの発表を受けながら、ともにつくることの意義について意見が交わされました。パネリストのひとり、落合さんから伝えられた「隣人」として他者を知ることの意義については多くの参加者の印象に残るものとなりました。

落合 陽一 氏 (メディアアーティスト、筑波大学准教授)

上平 祟仁 氏 (デザイン研究者、専修大学教授)

林 園子 氏 (作業療法士、ファブラボ品川 ディレクター、ICTリハビリテーション研究会 代表理事)

Nicolas Huchet 氏 (My Human Kit コ・ファウンダー、筋電義手プロジェクトリーダー)

Louise Devigne 氏 (Inria Rennes、支援ロボット工学研究者)


〈FABRIKARIUM TOKYO 2023 / ファブリカリウム東京 2023 開催概要〉

開催日時
2023年5月4日 (木)—6日 (土)
会場:
日本科学未来館 7階 (イノベーションホール/コンファレンスルーム)
参加費
9,000円 (※日本科学未来館の常設展、特別展、ドームシアターの観覧には入館料が必要となります。)
募集人数
50名
ご参加者層
ご参加者層:障害などのニーズを持った当事者の方/支援者の方、エンジニア/プログラマ/ファブリケイター/デザイナー/ものづくりに関心のある方、作業療法士・理学療法士・看護師ほか、興味関心のある方、ものづくり初心者の方も歓迎です。
主催
ファブラボ品川/My Human Kit
共催
一般社団法人 ICT リハビリテーション研究会/xDiversity
特別協賛
在日フランス大使館/BNP パリバ銀行 東京支店/MAAF/Région Bretagne
会場協力
日本科学未来館
協賛
ユニチカ株式会社/ユニチカトレーディング株式会社/DIC 株式会社/株式会社ニッシリ
機材協賛
株式会社グーテンベルク/ラピセラ株式会社/株式会社ヨコハマシステムズ/テクノツール株式会社
協力
エイチタス株式会社/スクーミー株式会社/青山学院大学革新技術と社会共創研究所/株式会社北陸エンジニアプラスチック/INSA/IH2A/Inria/HumanLab Saint-Pierre/Lycée Saint Aubin La Salle
後援
公益財団法人テクノエイド協会/一般社団法人日本リハビリテーション工学協会


〈成果発表/パネルディスカッション開催概要〉

2023年5月6日[土] 13:00~

入場無料・同時通訳付
Entrée libre / Interprétariat simultanó

定員:150名

3日間の成果を各チームから公開イベントの場で発表し、下記にご紹介するゲストパネリストからレビューをいただきます。
そのレビューを受けて、「共創のどんなところが我々を豊かにするのか」についてパネルディスカッションの機会を設けます。

成果発表イベントパネリスト
落合 陽一 (メディアアーティスト)
Yoichi OCHIAI, artiste médiatique
1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。
筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター長、准教授。
IPA認定スーパークリエータ/天才プログラマー.ピクシーダスト テクノロジーズ株式会社代表取締役。
上平 崇仁 (デザイン研究者)
Takahito KAMIHIRA, chercheur en design
専修大学ネットワーク情報学部教授。近年はデザイナーだけでは手に負えない複雑/厄介な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学の視点を取り入れた自律的なデザイン理論について研究している。著書に「コ・デザイン—デザインすることをみんなの手に」(NTT出版/単著)など。
ニコラ・ユシェ (デザインエンジニア)
Nicolas HUCHET, ingénieur de conception
2002 年労災により片手を失った彼は、シンプルな義手を装着して生活していた。2012 年にファブラボと出会い、共同作業を通じて、 筋電義手の専門家として知られるようになる。製作者、講演者、そして限界をモチベーションに変えるための技能の総括者として活動している。
林 園子 (作業療法士)
Sonoko HAYASHI, ergothérapeute
一般社団法人ICTリハビリテーション研究会代表理事、ファブラボ品川ディレクター。作業療法士として、20年以上臨床に携わる傍ら、デジタル工作機械を介護やリハビリテーションの現場で活用する啓蒙普及活動をしている。著書に「はじめてでも簡単!3Dプリンタで自助具をつくろう」など。


インクルーシブ・メイカソンとは

メイカソン(makeathon)は「メイク(make)」と「マラソン(marathon)」を掛け合わせた造語で,短期間にものづくりをするイベントです.
今回,共同主催するフランスの My Human Kit では, 「FABRIKARIUM」という名称で呼んでいます.

私たちのメイカソンは,障害をもつ人やその支援者を「ニード・ノウア(Need Knower・ニーズを知る人)」と呼び,そのニード・ノウアをチームメンバーに迎え,3Dプリンタなどのデジタル工作機械も活用し,その人が本当に欲しい道具作りに挑みます.

3Dプリンタなどのデジタル工作機械を使うことで,データが使える道具になり,道具のかたちをデータとして保存し,伝えることができます.

そのことで誰かの「できる」を増やす「道具」をみんなで作るイベントです.


メイカソンについて


FABRIK' online : Japan + France を開催しました (2022年6月17日)

「ファブリカリウム東京 2023」開催に先立ち,2022年6月17日,日本とフランスを結び、オンライン・イベントとして、ケア/リハビリ分野のものづくり成果発表会、FABRIK' online : Japan + France を開催しました.